インタビュー 国際結婚

日本人妻が赤裸々に語る!日台夫婦間のカルチャーショック、台湾生活をポジティブに生き抜く考え方とは?!

たまたま好きになった人が台湾人だった。

日本に住むと思っていたけど、気がついたら台湾生活4年目突入。

あこがれていた台湾移住では、毎日信じられないようなことがたくさん起こる。

日本にいた4年前の自分と比べると、まるで別人。

ネガティブな感情をポジティブに、どんなことも乗り越えられる思考が日に日に鍛えられている。

――そんな、台湾人の旦那をもつ日本人妻に、台湾生活の秘話を聞きました。

 

こんな方に読んでほしい!

◆台湾と日本の考え方の違いを知りたい方

◆日本や台湾に住みたい(住んでいる)方

◆台湾人の彼氏や彼女がいる方

◆すでに台湾人と国際結婚している方

◆ポジティブ脳になりたい人

きっと参考になる点、共感できる点があるはずです!

日本人妻のるいさんにインタビューしました!

――“るいさん”について

自分自身を3つの言葉で表すとしたら?

「せっかち」「おせっかい」「親しみがある」


日本で住んだことのある場所は?

大分県生まれ→京都育ち→仕事で東京へ


日本の中でも、九州、関西、関東、それぞれの場所でどんな違いを感じましたか?

関西と関東の違いは本当に感じる!

京都も含め関西は人との距離感、考え方、雰囲気が台湾の感覚と似てる!

東京から台湾に来たとき、「え、ここ関西?」ってなったのを今でも覚えています。(笑)

東京は、いろんな場所から人が集まっているためか、ある程度、境界線を引いて付き合うことが多い気がします。

例えば、関西でよくノリツッコミをされるけど、それが東京では全然なくて、すごく寂しかったり。

今思えばささいなことですが、慣れるまでは意外と大変でしたね。

東京に住んでいたころよく行っていたお気に入りのカフェ [ベーカリー&レストラン 沢村 新宿]


 ――台湾生活について

台湾へ移住を決めた理由は?

私たち夫婦は東京で出会い、本当はずっと日本で暮らす予定でした。

しかし、それまで旅行で台湾へ何度が行ったこともあり、関西と台湾の似ている部分に懐かしさを感じたり、日本人にも親身になってくれることもいいなと思い、最初は語学留学という形で台湾に来たのがキッカケだったと思います。

それから結婚を機に、ママたちと同居して、家の考え方を知って、馴染んでいくうちに、もうちょっと台湾にいててもいいのかなって。最近やっとそう思えるようになりました。


台湾に行く前、怖い気持ちや不安などはありましたか?

もちろんありました!

台湾に来る直前と直後は、経済的な問題、お金のことが一番不安でした。留学中は(ビザによっては)アルバイトもできないし、自由にいろんなことができなかったのが辛かったです。


日本にいたときには感じなかったポジティブな気持ちや、出来事はありますか?

もともと「なんでも把握しておきたい」という「完璧主義」なところがありましたが、台湾にきて本当になにもわからない、どうしようもないことを経験したことで、「何とかなるさ」「お互い様」という気持ちを、感じるようになりました。

それは、自分が生きていく中でよかったことだと思っています。

本当になにもできない時って助けてもらうしかないんだなと。

最初は、旦那もいない状態で台湾の役所に行かないといけない時もありましたが、隣にいた人が助けてくれたり、受付の人ががんばって翻訳機を使ってくれたり、いろんなところでいろんな人に助けてもらいました。

最初は市場での買い物も一苦労。右も左もエシャロットも分からず。

台湾生活の中で、最も大変だと感じることはなんですか?

「自分の意見をはっきり伝える」ことはすごく大事だと学びました

言葉はもちろん、文化、考え方も違うので、まずはどうしてそう思ったかとか、相手の感覚を確認しないと変な誤解をしたり、自分だけ傷ついたりすることも多々ありました。

日本人はわざと言葉をにごしたり、はっきりと言う習慣が少ないので、最初はすごく違和感がありました。

正直、今でも違和感はありますが、お互いに思い合ってるのに、行き違いがあったりしたこともあり、そういうことを繰り返しながら、気持ちをすり合わせている最中です。なので「相手の文化をリスペクトすること」は、異文化の環境においてすごく大切だと思います。


大変な時は、どうしていますか?

 普段なら凹まないことも、コンディションが悪いとマイナス思考になりがちで、そうならないようにメンテナンスは大事

本当に疲れた時は、ヨガなどでストレスを発散したり、うっぷんを旦那にはらしたりしています。 (笑)

数々の困難を乗り越えてきたるいさん。でも、台湾の暑さと湿気はいまだに慣れないそう。

日本に住んでいた頃の自分と、今の自分を比べて、最も変わった部分は?

 ひとつは、「人に頼れるようになったこと」

もうひとつは、いい意味で「自分を観察できるようになったこと」ですね。

とくに、コロナ後、日々変わる情勢の中では、家族だけでなく友人に聞かないと分からないことも多く、徐々に人に頼れるようになりました。 

日本に住んでた時は、30代だったこともあり、がむしゃらに働けばなんでもできた部分もありましたが、台湾にきて、家族ができて、自分の考え方だけではどうしても決められないこともあって。

そういうときに「自分は本当はどう思っているんやろ?」「自分は何をしたいんやろ?」と、まず考えて、気持ちを整理できるようになりました。

そういうふうに自分の気持ちを大事にできたら、相手の気持ちも落ち着いて聴けるようにもなったと思います。

楽しいことも、辛いことも、全部「人生のネタ」になる。人生すべてネタづくり。

これから台湾に住む人に向けて、事前に知っておいた方がいいことや、心の在り方の面で何かアドバイスがあればお願いします!

私もまだ台湾生活に慣れる真っ只中です。

これから台湾に来るみなさんは、それぞれ目的も違うと思いますが、「とにかくまずはいろいろ経験して、知ること」から始めることが大事だなと思います。

あと、語学が全く出来ない状態よりは、少しでもいいから、来るまでに発音や語彙の勉強しておくのは本当に大事

同じ中国語でも、繁体字、簡体字、台湾語、違いがあることも知っておくと良いと思います。

私は日本で少し勉強をしていましたが、大陸で使われる簡体字で勉強をしていて後から苦労しました。

さいごは、「挨拶をする」「(わからなくても)笑顔で返す」など、自分の心を開いておくことはすごく大事だと思います。

ふたりの愛する水餃子。黄ニラがはみ出しているのもご愛嬌。

夫婦イチオシの水餃子店!

さいごに、おふたりのオススメのお店を教えてもらいました!

「雙連高記手工水餃」

雙連駅と中山駅の病院の近くにある水餃子屋さん。

中の具材に、少し珍しい「黄色いニラ(黃韭)」を使っていて、すっきりした味わいでパクパク食べれちゃうそう。成人の女性だと10個くらいがちょうどよい量なんだとか。

グルメなおふたりが大好きな水餃子、台北で行きやすい場所にあるので、ぜひ台湾に行ったら食べに行ってみてください!

るいさん、貴重なお話しを本当にありがとうございました!


るいさん個人IG:@ruijoy

加賀 ま波

神戸出身│日台ハンドメイド作家・ライター  
 
「想*創Taiwan」ECサイトを立ち上げ、台湾から直接買い付けた布を使ってハンドメイド小物を制作&国内の台湾関連イベントにて販売。台湾や食に関するライターとしても日々勉強中。   
 
▶詳しいプロフィールはこちら

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