台湾人向けのガイドブック「靜岡喔嗨唷!(静岡おはよう!)」の著者であり、トラベルライター兼ブロガーとして日本や台湾でご活躍される台湾人のKayoさん。
日本でのお仕事や、静岡での生活について、インタビューさせていただきました!
台湾人の目線から、静岡の良さを熱く語るKayoさんのお話しを聞いていると、だんだんと静岡に行きたくなってくるはずです。
――Kayoさんについて
自分を3つの言葉で表すとしたら?
「自由気まま」「心配性」「好奇心」!
日本でのお仕事について
現在、日本で働くフリーランスのトラベルライター兼ブロガーとして、ブログ「日本慢活旅行提案」 や、著書「靜岡喔嗨唷!」で静岡の特産やスポットなどを紹介しています。
その他にも、インバウンド向けの執筆・出版・ライター・SNSプロモーションなど、たくさんの日本の企業でさまざまな業務を経験してきました。
これまでで一番印象に残っているお仕事はなんですか?
ちびまる子ちゃんと一緒に仕事ができたことです!
数年前、台湾で一番有名な旅行博(ITF)で、まるちゃんと同じステージに立って、静岡市のPRをする仕事をしたことは、今までで一番印象深い思い出です。
私自身、静岡に長く住んでいることと、子供の頃からちびまる子ちゃんが大好きだったので、本当にこの仕事をやってて幸せだなと思いました。
――台湾人にとって、ちびまる子ちゃんは人気ですか?
同年代の人は子供のころから見ている人が多く、今でも台湾のケーブルテレビなどでまだ放送されています。
まるちゃんのアニメを見て日本の文化を勉強した台湾人は多いですね。
例えば、春になったら桜を見たり、冬にはクリスマスのイベントに参加したり、静岡の名物「静岡おでん」も実はアニメの中に出てくるんですよ! ダシがちょっと濃い色の! ちびまる子ちゃんは、日本文化の象徴でもあると思っています。
――静岡の生活について
静岡に住もうと思った理由は?
もともと父が静岡に住んでいたことがキッカケで、留学先を静岡に決めました。
その後、日本での仕事が始まり、東京に住むことになりましたが、フリーになってからは仕事の拠点が静岡だったこともあり、4年間は東京と静岡を行き来する生活でした。
そうしているうちに、静岡の気候と人の温かさに魅力を感じ、静岡に戻ることを決めました。
日本の他の場所と静岡では、どんなところが違いますか?
まずは気候。特に静岡市は冬は雪が降らないこと。海からの温かい風もあって本当に温かいですね。
2つ目は、静岡にしかない「富士山・海・茶畑」の風景。
もちろん富士山は他の地域でも見られますが、富士山と海、さらに茶畑、この3つを一緒に見られるのは静岡にしかないんですよ。
その景色がすごく特別だと思っています。
静岡で印象に残っているエピソードはありますか?
静岡に住んでみて、一番に人が温かいなと感じます。
例えば、スーパーに行ったときや、駐車場で警備員さんに「今日は混みますよね~」「天気がいいですね~」など、よく声をかけられます。
東京では全く経験したことがなかったので、最初は驚きました。(笑)
仕事で撮影に行ったときにも「そこ何が撮れますか~?」などと話しかけてくれる人も多く、私も「このアングルがいいですよ」「富士山と桜が一緒に撮れますよ」と教えてあげたりして。外国人の私にとって、日本人の方から話しかけてくれることはとても嬉しいと感じます。
日本での生活を通して、生活にどんな変化がありましたか?
生活となると、短期間の旅行とは違うので、ひとつは、自分が外国人だから〇〇という意識は持たないようにしています。
もちろん外国人だから日本語が不自由なことはありますが、それは仕方のないことだし、逆に日本人同士でもコミュニケーションがうまくいかないこともあると思うので、そこは割り切って考えています。
あとは、生活の中では地元の人が行くところによく行くようになりました。
スーパーに行ったり、公園でお散歩したり、ガイドブックに載っていないお店があったら、ちょっと見てみようと寄り道することは、日本をもっと深く知る上ですごく大事だなと思います!
静岡で一番オススメの場所は?
静岡中部にある「日本平(にほんだいら)」という観光地ですね!
ここでの景色が特別。富士山、海、茶畑を一望できる景色がとても静岡らしいこと。
ロープウェイで久能山東照宮という徳川家康のお墓まで行くこともできます。
住んでいる場所の歴史や物語を知れたら、自分の中でもとても嬉しい気持ちになります。
これから靜岡でロングステイをしたいと考える方に向けてメッセージをお願いします!
静岡にくる途中、心の整理をしましょう。
まずは、今あるものを忘れて、深呼吸して、ゆっくりとこの静岡の空気を味わってほしいです。
非日常の中で、現地の日常を体験していただけたらいいなと思います。
――いいですね。まっしろの気持ちで静岡へ。きっと新しい発見があるはずです。
Kayoさんのお話しを聞いて、今すぐにでも静岡に行きたい気分になりました。
Kayoさん、貴重なお話しをありがとうございました!
ぜひ、一人でも多くの方が静岡に行ってみたいなと思っていただけたら嬉しいですね。
(文◎加賀ま波)
ガイドブック「靜岡喔嗨唷!(静岡おはよう!)」